2008年12月28日日曜日

もとより、ヒッチハイクは高くつく


 千佛洞まではヘイズ村から10㌔先、ムザルト川の渓谷が迫ってくる頃広い歩道に分厚いブロックを敷きつめた町に入った。鉄と石で固めた街並みを通過しバスは小休止の場を探した。街の入り口にゲートが架かった開拓地の工事現場の町にやってきた。

 その町を経由した断崖下には、川を遮断しているコア(核)に地元の岩資源を活用し、厚い粘土土壌で固めたロックフィルダム工法のダムが6分程度出来上がっていた。バスはそのダムの工事現場のど真ん中に乗り入れた。

 表面を土で固めた五十㍍幅の分厚いダムの上で、勢い盛んな連中が工事現場の人から説明を受け、見学コースに乗った。僕はこの際とばかり一人ダムの上を歩き回る。ダムのスケールは気分を沸き立たせ僕は小走りに動き回った。

 この観光地の無料見学の便乗は、三人で共有するずうずうしさが気持ちを楽にした。相棒が寄って来た。
 (笑いそうな顔で)「彼らは、どういう連中だと思う?」僕は「路線バスの他人同士じゃないよね!」(相棒に耳を寄せた)
 「共産党の政治思想を教える学校だって、バイチャン(排城)にある」。 

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