2022年5月11日水曜日

テラスにおもう


                 ヒュッテ・ツワイザアムカイトの快と怪

















小屋のテラス越しに斜面のを望むと目線が敷地の入り口先まで見渡せる誰か来たなすぐわかる小屋の造りにはしゃへい物があってほしかったゆったりと過ごす小屋の居心地それは欠かせないそのことを思いださせたのが今では5㍍程に成長している紅葉(もみじ)の存在だ枝葉を左右に伸ばした包容力はその苗木のころを知る者に安心感を与える


 

樹木のありようは春の小屋開きの季節に敏感だ萌えいずる緑の洪水に呆れる頃には豪雪の地が厳冬の冬を乗り越えてきた証となる東側テラス越しの大木が切られて数十山桜の切り株が鮮やかな茶系の切り株をいまだ残すのには感心する生きていると伝えてくれる見本のような存在だそしてこの切り株跡の双璧になる裏庭の山桜が小屋を覆うように枝葉を伸ばしている盛りと咲き誇る姿をカメラの被写体にとどめておくにはもったいないそのシンボルが寿命を迎えていようとしてもだ


 

ウッドデッキのテラス一間いっけんほど拡張されて紅葉に手が届くほどになった何年か前にリフォームした増設のデッキ天井作らなかった小屋を閉じるときには仮の板敷きを乗せるようにし旧デッキにひもで釣りあげていたそうしないと豪雪の重みに耐えられないところが小屋の主がその撤収時の作業を一人でするにはいささか無理があったようだったコロナ禍では動きに動けない事情が発生してしまったそれが佐藤工務店の力を借りて新しい生木の板敷きにしてこの春完成した



僕は新しいテラスのペンキ塗りに到着翌日からとりかかった小鳥が集まるエサ台はその作業を見守るようにあった