08清里
清里・清泉寮の創始者、牧師ポール・ラッシュの座右の銘が目に留まっ
た。教育者でもあるラッシュはスポーツにも長けていたようでその本部前
のレリーフには英文と和訳で「最善を尽くせ、一流であれ」と書いてあ
る。今流でいえば全力投球だ、しかも一級じゃないとな!という、なんと
も格上の人にとってあいつに負けるな、やったぜ!というふうな。し
いてこの雑な和訳をいえば訳者の生き様を表し、気をはいたラッシュの生
きてきた時代を現しているのだろう。それをあえていえば、緑の草にあそ
ぶジャージイ種の牛たちにふさわしいのだろうか、ということだ。
僕によってスポーツは気持ちのうえでスポーツマンシップをあらわす。上
級生との試合で勝ったら制裁を受けた苦い記憶は消せない。それからはバ
スケどころかスポーツがいやになった。高校一年の夏休みでスポーツとは
お別れだった。そのトラウマは続いた。わずかにラグビーのような激し
い、どっぷり汗をかくスポーツをみるのが好きになった。
このコロナ禍は鬱と後遺症が残る。その被害は甚大だ。家の中に忍び込ん
で人を精神的に蹂躙し大手を振って社会にはびこる。ラッシュの座右の銘
がそう呼び起こした。兄姉よがんばれ!
08北杜
静かに大画廊のまえに座り広角に絵画を見るのは良いものだ。点に集中す
る心地よさの時間がある。コロナ禍では久しぶりの贅沢だった。ついでに
ユーラシアのマップと旅の思い出が重なった。シルクロードに似合うブッ
ダが見えてきたようだった。(平山郁夫シルクロード美術館)
08白州
夏の避暑地は恒例なのか気まぐれなのか店の営業時間が限定されている。
後になって「わかった」というのは佳境にあるものにはつらい!
白州をすぎて尾白川の温泉に浸かり昼食の時間に差し掛かった。
遅い時間だが蕎麦がいいということでスマホで兄に問い合わせたら
あそこがいい、と答えてくれた。場所感をつかんであと少しというところ
で営業外の告知。ちょっと遅れただけなのに駐車場にはチェーンがかかっ
て人一人いやしない。つれあいが機転を利かせて次!同じ道を戻って高速
の入り口の横から坂道を下ってどうやらまたもや白州へ。その恐れは的中
し白州の道の駅を左に曲がってチラっ、と見た店が案の定の先だった。急
いで店に飛び込めばこちらも時間外。どうやら2時がタイムニミットらし
い。
道の駅の天ぷら蕎麦は具が多くておいしかった。すべてここは観光地、避
暑地ではありません、と割り切って腹がすいたらすぐ決める、所を知れば
品がわかる。