2012年6月24日日曜日

青春18キップ的すすめ 8 森の仕事 森の幸 諏訪郡富士見町沢入山 4


去年は台風、暴風雨が重なり青木の森の山仕事は夏・秋ともできなかった。だが、山の幸は確かにあった。

2本のナラ科の大木を伐採したことで陽が斜面に向け深く射し込んだ。その成果だろうか、動物の出入りが目立った。コロコロとしたニホンジカのふんが2か所、3か所。たぬきあるいは狐か、小動物のふんも道づくりのルート中に見つけた。

一昨年、昇さんが敷地の下の傾斜地でニホンジカが体をすりつける湿った窪地のヌタ場と個体を見つけたといっていたが、動物の動きが賑わしいのはなんとなく楽しくなるものだ。

作業の終わりごろ、山仕事関連のシニア作業員が、続々と湧き出るように斜面下から現れた。ざっと10人。入笠山の土地調査の流れで山をぐるっと回ってきたという。

新緑の中、山仕事をする僕たち二人に関心があったようで、こちらも植栽の仕事より動物事情をきいた。

作業員の方は、長野県はこのところニホンジカの被害が甚大で、狩猟者の高齢化と逓減から山・里の農作物被害を憂いていた。山梨の真彦兄の大泉邸近辺でもシカがアベックで飛び跳ねていた、と昇さんがシカの繁殖の広がりを付け加えたが、人との共生を考えると、どこまでが害獣になるのか、線引きができなくなっているようだ。