3月18日カトマンズ発
2月10日以来1か月ぶりでカトマンズを出発。途中、休憩場でバスから降りた西欧人が路上で泣いている子どもを抱きかかえ、住人に声をかけていた。
3月20日スリグリ
3月21日ダージリン
ダージリンに着いたらさっそく売るものを考えた。いっちょらのグリーンの山シャツにした。道で外人が「ダージリンで見るところがありますか?」と聞いてきた。カンチェンジュンガ(8586㍍)を望むタイガーヒルに行ったが「ほかに何処か?」という時間つぶしで困っていた人は、あの子供を抱えて叫んでいた旅人だった。「ZOO!」といったら納得していた。見るところがなかったら動物園が定番コース。
3月24日ガントック・シッキム グリーンホテル5リラ
シッキムはインドに併呑され、いたるところにインド兵がいる。観光気分にならない。久しぶりに雨が降り、お寺と学校を見に行く。
3月26日シールダッハ・インド
3月27日カルカッタ
カルカッタの宿でネパールとダージリンであったドイツ人、ハンス・ウヲルツさんと朝に再会。ドイツ語で「おはようございます」といったら「日本人は教養がある」そうだ。
カルカッタの熱さはビーチサンダルを溶かす。おまけに建築中の高層ビルの足場は竹がクネクネと曲がって組んであるので下から見上げるとクラクラする。博物館といえばイギリスの遺産のよう。「ドクターモローの島」(H・Gウエルズ)に出てくるような奇形の人間を含めた動物のホルマリン漬けの標本が展示してあり気色悪い。
夜半にバンコク空港着。タクシーで市内に入ったものの宿探しが苦手のため、公園の滑り台下で寝ることにする。懐中電灯を照らす制服の二人は若い警察官だった。事情をわかってくれて近くの官舎に車でわたしを連れいってくれる。大部屋のカイコ棚のベッドで寝る。
4月1日 楽宮旅社30バーツ
4月12日ホワヒン 20バーツ
リゾートビーチの町はこれから祭りごとがあるらしく、仮設の舞台では民族楽器の練習をしていた。路上には死後硬直した野良犬が野ざらしで捨ておいてあった。ホワヒンビーチにはプライベートビーチがあり、かってに泳いでいたら、サメに襲われるのではないかという恐怖心を感じ海の中で暴れる。
4月20日 バンコクに戻る
4月24日台北・台湾 白宮旅社80元
台湾空港の入管チェックで係官がわたしの顔をみながらいきなり「お前は赤軍派だな!」といいだした。嫌がらせだ。ノーを繰り返しようやく入国。
出立の空港。搭乗機に向かうバスに乗ってつり革に佇んでいたら、目の前に座っていた日本人の中年男がわたしを上から下までなめるようにみつめぶつぶつ言っているので、いよいよ帰るんだ、と覚悟を決める。