2017年11月7日火曜日

ヒュッテ・ツワイザアムカイトの快と怪                                      赤く染まる







東日本大震災の翌日、栄村を中心に襲った2011年3月12日長野県北部地震の爪痕を住人は

日常に見ている。小さなハウスに泳ぐ鯉がとてもきれいだ。「これしか残らなかった

んだ。」と活断層による甚大な被害の中に救いがあったことを語る老農婦。気持ちのい

い午後。日向ぼっこの皮むき作業は赤いあずきの一人仕事だ。









姉上はその姿を見ながら「小豆の皮むきは大変なのよ、後始末がね、ホントよ。」

ファーマーの手伝いはお互い様よねえ、という共感があるらしい。そういう僕らは休日

オープンを当てにした栄村骨董屋ツアーが肩透かしにあって、少し残念ではあるけれ

ど、赤い鯉と赤いダイヤに目が染まって、紅葉真っ盛りにおつりがでた。

2017年9月18日月曜日

17夏 日光・戦場ヶ原~湯元  、異種同窓技










                         異種同窓技
 
 
一本の木道を歩いてる。ある者は戦場ヶ原に熊はいないかと笛をぶら下げ腰にナタ。
る者は本格的な登山姿に100円均一のビニール傘を挿す。ある者は幼い海外のメル友に贈る草木を探しに水辺に下り、ある者はカメラの被写体を求め構図を探す。軽いピクニック気分に止まらずそれぞれがあっちこっちを探すように歩くその好奇心がいい。
 
 

木道は仮の場所。何よりも自分の立ち位置に執着して、働き盛りだった時間を忘れ思いのたけをこの空の蒼、緑のかぐわしい臭いにかけ酔っている友人同士だ。
 
 

同窓会といってお互いは直接、間接にママ知っているほど。しかし、やたら生徒が多くて、すしずめ教室の木造校舎で暮らしたこと、戦争帰りの先生の洗礼を強烈に受けたこと、背の高い女の子の掌の汗を感じながらフォークダンスに興じたことを…共有するからこそ、お互いを信じあえる。これぞ同窓会だ。

 

 

2017年7月11日火曜日

ヒュッテ・ツワイザアムカイトの快と怪 森にひめた夏本番




テラスの増築も森の緑に包まれていて






  森にひめた夏本番



7月に入って湖畔の行事に参加したことで、身体も気持ちも一か月早く夏本番になってしまった。それもその信州信濃の地に来たことからこそだ。おまけにその期間は雨ばかりで林間の小屋から見る景色はことのほか緑、緑のみどり一色。うっそうと茂った下草の萌えいずる力に圧倒された。しばしの雨続きがこんなにも植物の伸びしろに影響するものかとあらためておそわった。
 

この梅雨本番の影響で今年のトライアスロン大会は中途半端で終わってしまった。が、雨中の行事は森の中にあった。小屋の管理とは本道からの小道の脆弱さを露呈する難題を知った。
 

とにかく雨の力は土壌を侵食し、ぬかるみ道をいたるところに発生させる。車が行き来すればなおさら凹凸のわだちはあっちこっち。とどまることをしらない道普請の作業を森はあざけるように見続けるのだ。

2017年3月21日火曜日

青春18キップ的すすめ13 森の仕事 森の幸 ~諏訪郡富士見町沢入山 7 &北杜市





雪道

 

季節は春に近づき青木の森の様子が知りたくなった。山林地は荒れに任せているだろう。三年ぶりの山行だもの。それを覚悟に中央道下諏訪辺りの気温2度、快晴をしるべに高速道を降り現地に向かった。入笠山方面との分岐点から山道に入った取っ掛りに雪が広がっていた。ハンドルをとられ(これはヤバイ!)と感じながらスピードを落とし、慎重にハンドルをくねらせ高度をあげた。

 

ところがその慎重さがあだになった。次の雪道でいきなり車が止まった。(なぜ?)。アクセルを踏むと車輪が空回りしている。滑っている感触。エンジンブレーキをかけた。アイスバーンのわだちに乗りあげていた。

 

その時、前輪、後輪のどちらの駆動なのかを考えず脱出の作業にかかった。ぼろ布を前後のタイヤの前部にからませ、霜上の土塊をばらまきタイヤが移動するようにした。エンジンをかけた。その繰り返しでさいわい、雪のわだちを擦りながら車がわずかづつ移動していることだけは確認できた。タイヤは氷と雪の面から離れようとしていた。

この途中、JAFに連絡しようか、富士見の管理事務所に連絡しようかと迷った。時間はまだ8時台。(気温は上がるはずだ!)。

決めなくてはいけないと思った。そこで重い荷物を車から出すことにした。そして山道の先に車がUターンできる場所があるかどうかを確かめに走った。

 












北杜市林間地

 

午後の山仕事は久しぶりの木こり仕事だった。一昨年に切り倒し、後始末が滞っていたクヌギの倒木を三十センチきざみにし、木肌を剥ぐという。チェーンソーの唸り声を聴きながら斜面を転がる倒木を支える作業に参加する。クヌギの加工は玄関内の調度品を習いに一時、粗削り作業にとどめる。それと、一メートルほどの長さに切った木は庭に作業の場を用意するにとどめることになった。何かしら古木に彫を加えることで山住まいの新しい息吹になるだろう。

 

つぎに僕の作業は、高木のクヌギやコナラなど落葉広葉樹の枯れ枝を大木の足元に集め、あちこちに積み上げることにした。これを繰り返せば枯れ枝に落ち葉が堆積し虫の成長や卵が孵って蝶の乱舞に役に立つだろう。林に人の手を加えることで陽が下に射し草が生え、動植物の活動が活発になる。里山づくりの基本に戻ろう。僕は青木の森の山仕事を思い出しそうおもった。

 

2017年1月1日日曜日

ノンフィクション冒険譚(2008、2009, 2010、2011、2012、2013、2014、2015、2016)







三年ぶりの江の島初日の出。予想に反し東雲たなびき、いまいちの日の出。今年は義母の年越し入院、孫の水疱瘡と安寧とはいきませぬ。





ノンフィクション冒険譚(20082009, 2010201120122013201420152016

 
 

 

                                          うき がく



 目次

 

1975年の青春

20081026 シルクロードに恋してます  1
20081108
 ソ連がソ連であったとき  2

20081115 アイリーン、君に逢いたい   3

20081124 辺境旅に幸多かれ       4
20090621
 イスタンブール 私文書偽造作戦   5
20090704
 アンカラ ヒッピー宿なんか知らない   6
20090806
 イスタンブール 安宿の猛者       7
20090806
 カルタルの汗と匂い            8
20090815
 シリア アレッポ 人間HASSANの言葉  9
20090906
 シリア パルミラ 指鉄砲殺傷未遂事件 10
20091003
 シリア ダマスカス フセインはどこのフセイン?  11
20091011
 不可解な国 ヨルダン     12     
        北アフリカ急ぎ旅
20091025
 ルクソール プロペラ機尻びらきの搭乗事情   13
20091101
 アレクサンドリア イスラムの教え   14
20091128
 リビア チュニジア国境 申告所持金 虚偽疑いの顛末   15
20091212
 アルジェリア 夜行列車 寝ぼけてサイフをトイレに落とした事件   16
20091220
 アルジェリア 落とした事件 アルジェのおちびさん 君はどこにいるの? 17

20101226 それがローマだ   18

20110114 アテネはしんしんと雪の中  19

20110226 デモ戸と共にカランコロン  20

20110226 他人(ひと)のふんどし  21

20110305 ヒッチハイクロードの出会い  22

20110325 パンと牛乳と白チーズ  23

20110403 アナトリア高原の一宿一飯  24

20110605 錆びたナイフをふりかざすクルドのハイジちゃん  25

20110723 公安とマオイストとツーリスト  26

20110820 わたしの世界の七不思議 1  27

20111209 放浪者 ペルシャにて  28

20120226 栄華をどうして伝えようぞ!29

20120306 見せしめのシルクロード 30

20120506 ついに、文明の十字路へ 31

20120506 バーミアン大仏に逢う 32

 

20120715 深い緑のアジア 33

20120828 ニューデリーで6か月たちました 34

20120904 ボンベイで気がついたこと 35

20121222 わたしの世界の七不思議 Ⅱ  再会 36

20130224 いました、青年海外協力隊員 37 ヒマラヤ編1

20130303 スポンジケーキは妙である!? 38 ヒマラヤ編2

20130320 僕のネパールの碧い空 39 ヒマラヤ編3

20130327イギリス婦人のヒマラヤ 40 ヒマラヤ編4

20130407サガルマータトレック 高度順応の旅 41 ヒマラヤ編5

20130422 サガルマータトレック シャクナゲ道にて 42 ヒマラヤ編6

20130504 サガルマータトレック 男性、女性そしてサルのあいだ 43 ヒマラヤ編7

20130523 サガルマータトレック 旅の頂き 44 ヒマラヤ編8

20130818 色褪せた旅姿 45

 

新疆旅 キジル千仏佛洞ピクニック

 

20081201 キジル(1)~終章(10)   1

20081210 クチャの北には千佛洞があり 2  
20081214
 無謀な旅はわれらが誉れ   3
20081220
 旅力は無言実行        4
20081228
 もとよりヒッチハイクは高くつく   5
20090104
 党政治学校は悪路を好むのだ   6
20090114
 冒険ごっこはこれだからやめられない   7
20090202
 キジルの落書きは中国を語る     8
20090307
 「あなたはどこから来たのですか」  9
20090322
 さらば、ウイグル 漢族のバス連  10






新疆旅 バインブルク草原を越えて

                            中国 天山横断~路線バスの旅
20100331
 バインブルク草原を越えて 天山(1)~終章(5
20100426
 天山越えは旅疲れを友として      2
20100531
 電信柱とジグザグ山に登る     3
20101010
 天山は草原の上にあり     4
20101130
 馬乳酒はもてなしの心     5



 

 

青春18キップ的 すすめ

 

20090426 09春 東海道 京都   1

20090517 09春 岡山 鳥取 兵庫   2
20090718
 09夏 加茂郡坂祝(さかほぎ)   3

20100731 10夏 飛騨市神岡町 スーパーカミオカンデ探検行は尻むけ覚悟のバテバテ旅4            
20131104
 13秋 二俣川~横浜 いつも旅は昼食を忘れる 5

20140512 14夏 山梨県河口湖 6

20150501       京都路傍観察  7    予兆はエンストからあった

   0503                                          ひじき好きですか

   0506                          疲れた足に最古、最大級

20150531 15夏 山梨県河口湖Ⅱ 8         空からみる富士

20161027 16 秋          9    上野で出会う

 


                      森の仕事 森の幸


20091110
 09秋  森の仕事 森の幸            諏訪郡富士見町沢入山 1
20100605
 10春        〃       2   
20101107
 10秋  森の仕事 森の幸    諏訪郡富士見町沢入山 3  

20120624 12夏  森の仕事 森の幸    諏訪郡富士見町沢入山 4

20130929 13秋  森の仕事 森の幸    諏訪郡富士見町沢入沢 5

20140721 14夏  森の仕事 森の幸    諏訪郡富士見町沢入沢 6




ヒュッテ・ツワイザアムカイトの快と怪

 

20110910 ヒュッテ・ツワイザアムカイトの快と怪   

前章 さし向いのさみしさ

20120823   2         240度の視界

20120823   3         蛾ガ

20140817   4         夏色

20150829   5          変わること、変わらないこと

20160725   6         トライアスロン大会を応援したけれど