2013年3月3日日曜日

スポンジケーキは妙である!?



2月9日 カトマンズ ストーンハウス4.2ルピー

210日 黒沢君と合流

211日 210

 (記憶遥か)
ネパールに行ったらケーキを食べに行こう、がガイドブック持参の日本人ツアーの合言葉のようになっていた。そのカトマンズのケーキショップのうわさは国際的で、各国の若者が足を運んでいた。

一日遅れでホテルに到着した黒沢くんとさっそくケーキショップに出かけた。そのスポンジケーキは草色で甘いものは久しぶりでもありおおいに食った。

 ところがホテルに戻ってきて玄関先に着いたら二人とも「なんか?眠たくなってきたなァ」と話しが合ってしまった。わたしは部屋に入るやいなやたまらなくなり寝付いてしまった。目を覚ましたら、黒沢君もちょうど起きだした。カーテンをあけたら夕方のようだった。信じられなかった。24時間以上寝ていたのだ。二人とも「すごい睡眠薬だなァ」と感心してしまった。

 そのケーキには後遺症がついてまわった。父からの手紙を受け取りに日本領事館に行った時には、ホテルに帰り着くまでまだ夕方だというのに目が重くて開けていられなかった。黒沢君はブッタガヤの長期滞在が格別だったようだが、心はトレッカーに既に切り替わっていた。せっかくだからポカラ方面を見たい、といってトレーニングがてら出かけた。

 わたしは体調が悪いのでヒマラヤトレッキングに行けるだろうか心配になった。兆候はインドの道中にもあった。ボンベイ発ヴァラナシ行きの夜行列車の時、インド人と相席だったが、気がついたら45人座れるその長椅子にひっくり返って寝ていた。座って寝られない。もう眠たくて、眠たくて寝さして欲しいとばかり、子ども連れのインド婦人の好意に甘え爆睡してしまった。体が弱くなり、ネパールに着いたら ついに栄養失調気味が表面化したようだった。

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