3月7日Pangboche
Pheriche(4250㍍)
3月8日Lobuche(4900㍍)
Kala Pattar(5545㍍)
3月10日Tamboche
3月11日NamcheBazar
3月12日Lukla
3月13日カトマンズ
昨日の夕方登った裏山から見た山の景色は素晴らしかった。今日もそう期待したい。
8時過ぎ出発。今日も快晴。Phericheまで難なく進む。Dingbocheに行く道と別れ左に巻く。Phericheにはホテルが二軒と病院がある。右手の丘にヤクが放牧されている。ゴムぞうりでかけ上って写真撮影。14000ft.(4250㍍)の地にいるといっても高度障害による変化はなにもない。
Lobuche(4900㍍)に向かう。ここからはゆっくり。逆に黒沢君はペースが速い。ケルンが見える。Lobuche Peakに迫ってくるころいささか頭が重くなってきた。そこから沢に降りてゆっくり昇っているうちに酔っ払いのような症状からふらふらする。今はいささか頭がムカムカする。
昨夜は寒く夜半に目が覚めた。真っ暗な部屋。かすかにドアに射し込む月光をたよりにトイレに立つ。不思議に記憶はしっかりしたものでつまづくこともなく外の放尿、シュラフ・インの行動がスイッチが入ったようにうまくいった。真夜中の小便の時間は長かった。見上げた空は星ばかり。
快晴、風よわし。絶好のラストコースだ。クンブ氷河が押し寄せて止まったようなところがLobucheでここから堆積したモレーンの岩山を乗り越えていく。岩だらけの道は靴にはひどい負担だが最後の務め。黒沢君にカメラをわたしたくなった。カメラを構える気力がわかないのと先方隊の栄誉を伝えたい気持ちから自然にそうなった。いい写真を期待する。
足元を見ながら登る。あごがのどにくっつく感じだ。呼吸がきつい。頭がボーッとする。締めつけられるように頭が痛い。孫悟空のように頭を金属で締めつけられた苦痛が続く。
アイスバーンになった砂地をわたりガレ場を昇っているつもりだった。ところが事実は貝殻模様ををたどるように下っていた。気がついたら遥か東北にKala Pattar Peakがあった。Pumori(7145㍍)が前面にそびえKala Pattar(5545㍍)がPeakだとわかる程度にみえた。簡単には登らせてくれない。
タルチョがはためくトレックの最終点、Kala Pattarに着く。西には世界一美しい山、Pumori。Mt.Everest(8848㍍)の主峰。東にLhotse(8516㍍)まで雄雄しくそびえている。やや雲が多く、上空は風が強い。頭を締めつけたような痛みが消えていく。
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