コロナ、コロナも除草から~
除草の刈込み音が鳴り響く多摩川堤。いつもの多摩川水道橋(世田谷線)を起点にこの際上流にバイクを走らすことにした。コロナ禍の余暇の時間は贅沢と揶揄されても行くしかないという思いがあった。多摩川の河原の解放感はどこにも負けない力があるのだから。
東京都側の堤ロードは川に迫った住宅群より公共施設の学校、事業所、工場などの大型施設がどっしりと構えているので安心感がある。もとより公園も多くそれだけ地域住民の参集は狛江、調布、府中あたりまで老若男女が散歩にランニング、サイクリングにと行きも帰りも賑わしいスポットだ。自転車のスピードは控えめが推奨で堤は人の声がきこえず草刈り機のモーターはことのほか賑わしい。
桜の並木がしばらく続きいつもなら休憩場の公園や分岐点には老人が椅子を並べてだべっているのが常だった。だが、午後の陽をあびるコロナ禍はこどもや若者も常連になっているような。二が領上河原堰堤あたりに来ると、家族ぐるみで河原で遊んでいる。いつもの草野球やサッカーの掛け声が皆無なのには驚きだ。
北多摩の1号水門のオブジェを前方に府中郷土の森が次に控えている。堤を下りたり集いの場所を通過するにあたってこれまでのマスクの顔表がばらついてくる。郷土の森の河原のバーベキュは使用禁止。河原の水辺も狭まってきて緑の雑草原が目に焼き付いてくる.
堤下の施設は読売のプリント工場や立正佼成会の建物、四谷橋や五本松の碑を過ぎていくと新宿高野の食品工場やスーパー銭湯、廃棄物のプラント工場など知らなかった事業所に気づく。何も知らないほうが良かったのかもしれないが、好奇心が新しい顔を呼び覚ましてくれたと思えば、時間はゆっくりと流れ興味は尽きないということ。
しばらく行くと立川公園の競技場。そこに滑り込むようにして周遊すると清涼で整備された小川にたどり着く。ここまで来るのに鳥といえばなぜか冬鳥の「ツグミ」がオンパレードで気候変動のせいと思っていたが、カルガモが悠然と泳いでいたのでホッとした。根川緑道という多摩川の支流に来た。
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