2024年8月2日金曜日

麻生川逍遥    亀


 桜並木の麻生川も年月が過ぎ間引きの並木になった。散歩の歩数を延ばしたら30㍍幅の空間が開けた。今年は間伐のシーズンであるような、桜の切り株がこの先も続くだろう


朝方、目を覚ましたら鎮座するようにエメラルドグリーンの大きなカメムシが目の前にいた。ままよ、と起き上がったら大きな50円玉ぐらいのカメムシは消えていた。幻影だ。家をでて、大きく手を回したら頭がすっきりして、今度は緑亀のことを思い出した。母がなくなり実家の商店街の和菓子屋に時間があったので甥っ子と姪っ子と入った。あんみつが食いたかった。連れてきたまだ10代の二人も甘いものが食べられるので同行したのは正解正解とニコニコしていた。店の親父はこちらもニコニコして奥から四角い水槽を持ってきた。その中に長方形の水槽いっぱいに大きくなった亀を、緑亀を持ってきた。それはもう大きくてびっくりする代物だった。・・・なぜかそんなむかしのグロテスクな記憶がよみがえってきた。


三、サンで死んだが三島のおせん、おせんばかりがおなごじゃないよ。京都は極楽寺の門前で、かの有名な小野小町が三日三晩飲まず食わずに野垂れ死んだのが三十三、とかく三というのはあやが悪い、三三六歩で引き目がない。


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